ビー・エム・ダブリューは2025年3月3日、国土交通省に二輪車5車種のリコールを届け出た。2024年10月18日に暫定措置のリコールを届け出ていたが、原因が明確になり恒久対策が決定したことから再度リコールを実施する。
不具合が発生したのはリバース制御ユニットだ。設計検討が不十分なため、ユニット内の電気コンタクトが電蝕することがある。そのためユニット内が過熱され電子回路が熱損傷して機能不良となり、最悪の場合は火災に至る恐れがある。
2020年10月1日〜2024年7月8日に生産された「R18」シリーズの合計1737台が対象となる。全車両で、当該ユニットの電源配線に保護リレー付き補助ワイヤハーネスを取り付ける。ソフトウェアも対策プログラムに書き換える。
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