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エッジAIセンシングプラットフォームにAIモデル最適化サービスを提供:人工知能ニュース
ソニーセミコンダクタソリューションズは、エッジAIセンシングソリューション向けプラットフォーム「AITRIOS」において、AIモデル最適化サービス「Studio」の有償提供を開始した。
ソニーセミコンダクタソリューションズは2025年2月20日、AI(人工知能)カメラなどのエッジデバイスによるセンシングソリューション向けプラットフォーム「AITRIOS」において、AIモデル最適化サービス「Studio」の有償提供を開始したと発表した。同月より日本での提供を開始し、他の地域にも順次展開する予定だ。
Studioは、AIモデルの開発テンプレートを提供し、AIモデルの再学習やパラメーターの最適化、評価までをワンストップで実施できるサービスだ。特に、演算やメモリなどの計算リソースに制約のあるエッジデバイス向けにAIモデルを自動で最適化できる。
Studioのテンプレートは、ドメイン適応テンプレートとObject Detector(任意物体検知)テンプレートの2種類がある。ドメイン適応テンプレートでは、従来数日から数週間かかっていたAIモデルの再学習が最短1日で完了し、アノテーション作業の自動化により開発工数を大幅に削減する。また、専門知識がなくても、画像の追加と評価結果の確認の2ステップでAIモデルを構築できる。
一方、Object Detectorテンプレートは、最低50枚の画像から新たな物体を検知するAIモデルを生成できる。
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