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顔画像からヒヤリハットや居眠りの予兆を検知、デンソーテンが開発:安全システム
デンソーテンはカメラで撮影した顔画像からヒヤリハットや居眠りの予兆を検出する技術を開発した。
デンソーテンは2025年3月4日、カメラで撮影した顔画像からヒヤリハットや居眠りの予兆を検出する技術を開発したと発表した。
ヒヤリハットが起きたときや眠気でぼんやりしているときを対象に、脳波や心拍などの生体情報と顔画像を組み合わせてAI(人工知能)モデルを構築。このモデルを基にヒヤリハットや居眠りの予兆を見つける。
デンソーテンは、脳波センサーや心拍センサーを用いて、脳や心臓の働きと感情の関係に着目した医学的アプローチによる感情モデルを独自に構築し、感情推定技術の開発に取り組んできた。しかし、接触型のセンサーを自動車向けに導入するのは難しいため、顔画像による推定技術の開発を開始した。
開発技術は、「情報処理学会 第212回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会」(芝浦工業大学、2025年3月5〜7日)において、「生体情報に基づいたラベルによる人の内面推定モデル」として発表する。
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