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CAM機能を「Onshape」に統合 設計/製造間の作業フローを効率化:CADニュース
米PTCは、SaaS型製品開発プラットフォームの「Onshape」に、「CAM Studio」のβ版が加わったことを発表した。
米PTCは2025年2月17日、SaaS(Software as a Service)型製品開発プラットフォームの「Onshape」に、「CAM Studio」のβ版が加わったことを発表した。CAM Studioは、CAMの機能をOnshapeプラットフォームに直接統合し、設計/製造間の作業フローを効率化する。「Professional」および「Enterprise」プランのOnshapeユーザーを対象に提供される。
CAD、CAM、PDMを統合したクラウドネイティブソリューションであるCAM Studioは、設計/製造部門による加工工程の計画、シミュレーション、コラボレーションを可能にする。CAM Studioの登場により、Onshapeは設計から製造までの完全なソリューションを提供し、生産性を向上させ、ユーザーに新たな可能性をもたらすという。
CAM Studioは、2.5軸および基本的な3軸加工で広く採用されている製造方法と加工機に対応する。また、より高度な加工ニーズに対しては「CAM Studio Advanced」を提供し、3/4/5軸加工などの高度な機能をサポートする。
その他の機能や活用メリットは以下の通りだ。
- OnshapeのPDM機能をGコードや金型加工アプローチに活用しながら、最新の製造情報を素早く取得できる
- CAD設計者/製造技術者間の効率的なコミュニケーションとデータ共有の促進
- 全ての関係者が一元管理された情報に基づき作業できるため、時間短縮、コスト削減、製造ミス削減が図れる
- 追加ソフトウェアのインストール、ライセンスコスト、管理コストが不要
- 時間や場所を問わずクラウドネイティブなデータアクセスが可能
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