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ニデック見解に牧野フライス「困惑」、追加文書では価格引き上げも否定せず:製造マネジメントニュース
牧野フライス製作所は、ニデックが2025年2月25日に公表したTOB(株式公開買い付け)に関する見解について、文書において意見を表明した。ただし、ニデックも、同月27日に追加で文書を発表している。
牧野フライス製作所は2025年2月26日、ニデックが同月25日に公表したTOB(株式公開買い付け)に関する見解に対して、文書において意見を表明した。それを受けてニデックも、同月27日に追加で文書を発表している。
牧野フライス製作所は文書で、今後も独立した事業運営を前提とした検討のみを行っているわけではなく、あらゆる戦略的オプションの検討を行っていると説明。その検討結果の開示を待つことなく、独立して事業運営を行った場合のみを取り上げ、ニデックがTOBへの賛同を呼び掛けたことに関して、「一切説明を受けておらず、困惑している」とコメントした。
また、ニデックが2025年2月25日に公表した見解の中で、1万1000円の株式買い付け価格について「引き上げる予定はない」と記した点について、牧野フライス製作所は「これを前提として、本提案についてさらに精査していく」とコメントした。
なお、ニデックは牧野フライス製作所の見解の発表を受けて、2025年2月27日に新たに文書を公開。買い付け価格に関して、あくまで「現時点における」方針を記載したものであり、「仮に対抗提案者が出現した場合であっても、適切な評価を逸脱した価格に引き上げることはしないという当社の方針を説明したものだ」とした。
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