モーター制御向けソフトスターターのラインアップ拡充、国内の需要拡大に対応:FAニュース
Schneider Electric(シュナイダーエレクトリック)は、モーター制御製品向けソフトスターター「Altivar Soft Starter」の新シリーズを発表した。スタンダードマシンおよびハイエンドマシン向け製品を拡充し、幅広い用途に対応する。
Schneider Electric(シュナイダーエレクトリック)は2025年1月31日、同社のモーター制御製品向けソフトスターター「Altivar Soft Starter(アルティバ ソフトスターター)」の新シリーズを発表した。スタンダードマシン向けの「ATS430」とハイエンドマシン向けの「ATS490」シリーズを同日から提供している。
ソフトスターターは、モーターの衝撃のない始動、停止をサポートするためのデバイスで、同社は2024年3月から日本市場向けにAltivar Soft Starterを提供している。今回、日本市場の需要拡大を受けて、製品を拡充してより幅広い用途に対応する。
ATS430シリーズは、定格電圧が208〜600V、定格電流が17〜590A、モーター容量は4〜400kwで、IEC/EN60721-3-3ed.2002に準拠する高い耐環境性能を備える。バイパスリレーの内蔵により長寿命化を図り、高調波対策やノイズ対策が不要になったことで省コスト化に貢献する。トルク制御やモーター保護、電力およびコンディションモニタリング機能などを搭載する。主にコンベヤーやファン、ポンプ、コンプレッサーなどの制御に適している。
ATS490シリーズは、定格電圧208〜690V、定格電流17〜1200A、モーター容量が4〜900kw。STO、ATEX/IECEx、IEC 62443-4-2 SL1の各種規格に準拠する。ATS430シリーズと同様に、内蔵のバイパスリレーで高調波やノイズの対策は不要だ。その他、逆転運転、ジョグ運転、アンチジャム、サイクリックスタート保護、各種モニタリング機能を搭載する。主に産業用マシンや製造工程、インフラ向けでの採用を想定する。
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