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アイシンが可搬型の燃料電池発電機を開発、ガソリン発電機と比べて重さは3分の2:脱炭素
アイシンは、小型で静粛性の高い「可搬型FC発電機」を開発した。燃料電池(FC)を用いているので、発電時にCO2や有害なガスを排出せず、静粛性も高い。同出力帯のガソリン発電機と比較して重量も約3分の2に軽量化している。
アイシンは2025年2月14日、小型で静粛性の高い「可搬型FC発電機」を開発したと発表した。燃料電池(FC)を用いているので、発電時にCO2や有害なガスを排出せず、静粛性も高い。同出力帯のガソリン発電機と比較して重量も約3分の2に軽量化している。
今回の可搬型FC発電機は、燃料電池車(FCEV)や家庭用燃料電池「エネファーム」の技術を応用して開発した。水素カートリッジなどから供給した水素を燃料として用いる燃料電池で発電するので、CO2や環境汚染物質を排出せず、カーボンニュートラル社会の実現や地球環境保全への貢献が期待されている。
アイシン独自の制御技術によって実現した高効率/高出力の発電と優れた静音性、搭載レイアウトの最適化による小型/軽量化を特徴とする。外形寸法は、縦496×横654mm×高さ512mmで、重量は37kg。定格出力は2kWだ。土木/建設現場やレジャー、災害時の他、屋内イベントやオフィスなど、幅広い利用シーンに適しているという。
なお、この可搬型FC発電機のコンセプトモデルは「第23回 H2&FC EXPO【春】〜【国際】水素・燃料電池展〜」(2025年2月19〜21日、東京ビッグサイト)のトヨタグループブースで出展される予定だ。
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