アイシンは2023年10月3日、リンク式パワードアシステムを開発したと発表した。同年9月に発表されたトヨタ自動車のショーファーカー「センチュリー」の新モデルで、リンク式パワードアシステムを搭載した仕様が披露された。
リンク式パワードアシステムは、スライドドアの利点である乗降性の良さと車両のデザイン性を両立することができる。従来のスライドドアは、車体側面に配置したレールの上をドアヒンジが移動してドアを横方向に動かしていた。レールを車体側面に設ける必要があり、スライドドアを搭載できる車両の形状に制約があった。
リンク式パワードアシステムは回転アームなどを用いて保持や開閉駆動を行う構造部品を新たに開発することで車体にレールを配する必要がなくなった。
2023年9月に発表されたセンチュリーの新モデルはSUV風のシルエットを持つ。ドアには几帳面(きちょうめん、角を丸く削り段状の刻み目を入れたもの)が施されるなどデザイン性が高い。
リンク式パワードアシステムは、センチュリーの新モデルがフルオーダーに対応する一例として紹介された。センチュリーの新モデルのオプション費用を含まないメーカー希望小売価格は2500万円となる。
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