牧野フライス製作所は2025年2月12日、2025〜2029年度の事業計画を公表した。
売上高は2900億円、総還元性向は60%に引き上げ
従来は売上高2700億円、営業利益率12.0%などを目標とする2027年度までの計画を公表していた。今回はそれらを一部修正した上で、新たに2025年度からの5カ年計画を策定した。
新しい事業計画では、半導体や航空、新エネルギー車など成長市場への新製品投入および大型機、5軸加工機の拡充による売り上げ単価の引き上げにより、2029年度に売上高2900億円を目指す。また、自動化機器やソフトウェアを組み合わせた独自技術の複合提案、新機種立ち上げ期間の短縮などにより営業利益率を12.5%に高める。
株主に還元する利益の割合を示す総還元性向は従来計画の35〜45%(2023〜2027年度の平均)から60%(2025〜2029年度の平均)へと引き上げた。設備投資も、生産体制の増強や効率化、開発体制の強化に向けて、2025〜2027年度の累計で470億円、2025年〜2029年度の累計では630億円を行うとした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
牧野フライスがニデックに2度目の質問状、工作機械事業の切り離しなど
牧野フライス製作所はニデックに対して2回目の質問状を送付した。ニデックが牧野フライスの質問状に回答、「欧州製NCに変更の意図はない」
ニデックは、牧野フライス製作所からの質問状に回答した。牧野フライス製作所がニデックに質問状、TOBのシナジーの詳細など約60項目
牧野フライス製作所は、同社へのTOB(株式公開買い付け)を予告しているニデックに対して質問状を送付したことを発表した。2025年1月31日までの回答を求めている。牧野フライス製作所へのTOB、ニデック首脳陣は何を語ったか
ニデックは記者会見を開き、牧野フライス製作所へのTOB(株式公開買い付け)に関して説明した。本稿では、手法ではなくシナジーについて焦点を当てて紹介する。牧野フライス、ニデックとの直接協議は企業価値向上などの“理解”が前提か
牧野フライス製作所は2025年3月期第3四半期の決算に関する説明会をオンラインで開催した。ニデックによるTOB開始予告についても触れた。