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帯域幅96Gbpsの固定レートリンク対応、HDMI規格Ver.2.2を発表:組み込み開発ニュース
HDMI Forumは、HDMI規格バージョン2.2を発表した。HDMI固定レートリンク技術を採用し、帯域幅が96Gbpsと高速で、AR、VRなど没入型仮想アプリケーションやマシンビジョンなどのパフォーマンスを向上する。
HDMI Forumは2025年1月7日、HDMI規格バージョン2.2を発表した。2025年上半期より、HDMI 2以降の規格を採用する全ての企業で導入可能となる。
HDMI 2.2は、HDMI固定レートリンク技術を採用し、帯域幅は96Gbpsと高速だ。これにより、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)や空間現実、ライトフィールドディスプレイといった没入型の仮想アプリケーション、大規模デジタルサイネージ、医療用画像処理機器、マシンビジョンなどのパフォーマンスを向上できる。
また、音声と映像の同期を改善するLIP(Latency Indication Protocol)を搭載。オーディオビデオレシーバーやサウンドバーといった、マルチホップシステム構成において遅延の影響を軽減する。
2.2規格では、96Gbps帯域幅に対応する「Ultra96 HDMI」ケーブルを提供する。このケーブルはHDMIケーブル認証プログラムの試験を通過し、認証ラベルを表示している。
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