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電波試験棟および製造棟を新設、政策転換で防衛装備品の製造能力を強化:工場ニュース
東芝インフラシステムズは、横浜事業所内に電波試験棟および製造棟などを新設すると発表し、起工式を開催した。防衛装備品の効率的な製造を推進し、今後の増加が見込まれる防衛需要に対応する。
東芝インフラシステムズは2024年12月25日、横浜事業所(横浜市磯子区)内に電波試験棟および製造棟などを新設すると発表し、起工式を開催した。合計延床面積は約4542m2、建設費用は約79億円で、2026年4月の稼働を予定する。
製品に用いるレーダーなどの試験を実施する電波試験棟と、製品を製造する製造棟の新設は、電波システム事業における防衛装備品の効率的な製造を目的とする。国の防衛政策の転換により、今後の防衛需要の高まりが見込まれており、生産体制を強化することで対応を図る。
また、新棟の隣接地には防衛装備品の車両保管倉庫も新設し、現在は主に川崎市の小向事業所で製造している防衛装備品の製造能力を向上させる。同社は電波システム事業を注力事業と位置付けており、日本の安全保障を支えるシステムやサービス、重要社会インフラの提供により、安全かつ持続可能な社会の実現に貢献する。
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