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高性能かつ環境に配慮した5Mピクセル対応の医用カラーモニターを発売:医療機器ニュース
EIZOは、輝度やコントラスト比が向上した、5Mピクセル対応の21.3型医用画像表示カラーモニター「RadiForce RX570」を発売する。輝度は1200cd/m2、コントラス比は2000:1に向上した。
EIZOは2024年11月28日、輝度やコントラスト比が向上した5Mピクセル対応の21.3型医用画像表示カラーモニター「RadiForce RX570」を同年12月19日に発売すると発表した。
RX570は、「RadiForce RX560」の後継機種となる。病院内のPACS(医用画像管理システム)上で、マンモグラフィや乳房3Dマンモグラフィ、乳房MRI、CT、超音波、病理などの医用画像を表示する。
輝度がRX560の1100cd/m2から1200cd/m2に向上したことで、キャリブレーション推奨輝度500cd/m2の維持保障期間が購入後5年間かつ製品使用時間3万時間になった。この設定時間は、従来よりも1万時間延長している。また、コントラス比は1500:1から2000:1に向上した。
また、医用画像の細部をより見やすくするため、新機能の「Instant Backlight Booster」機能を搭載。モニターの輝度を一時的に通常運用時の500cd/m2から1200cd/m2に引き上げることが可能だ。2台のパソコン画面間を1組のキーボード、マウスで行き来できる「Switch-and-Go(スイッチアンドゴー)」機能も新たに搭載された。
環境にも配慮しており、製品の外装には再生プラスチックを15%以上使用している。
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