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エッジAI用プロセッサに対応する組み込みLinuxオプション:人工知能ニュース
サイバートラストは、QuadricのエッジAI用プロセッサ「Chimera GPNPU」に対応する組み込みLinuxオプション「EMLinux for Edge AI」を提供する。Chimera GPNPUの動作検証を支援する。
サイバートラストは2024年11月19日、QuadricのエッジAI(人工知能)用プロセッサ「Chimera GPNPU」に対応する、組み込みLinuxオプション「EMLinux for Edge AI」の提供を発表した。価格は個別見積もりとなり、提供開始は2025年1月を予定している。
EMLinux for Edge AIは、Chimera GPNPUの動作検証を支援するほか、10年というOSの長期サポートと定期的な脆弱(ぜいじゃく)性パッチを提供する。また、SBOM生成と脆弱性チェック機能を備え、エッジAI利用のためのパッケージカスタマイズやセキュリティ設定、セキュアブート、暗号化などに対応する。AIモデルや学習データ用署名検証ツールにも、順次対応する予定だ。
他に、電断対応ファイルシステムや高速起動、ホワイトリスト型アプリケーション実行制御エンジンと組み合わせた追加機能により、セキュアなエッジAIを可能にする。今後、各半導体メーカーで対応しているエッジAI用アクセレレーターや、プロセッサのサポートも提供する。
エッジAIを安全にかつ長期に利用できる環境を提供することで、クラウドからエッジへの広がりを見せるAIサービスの普及に向けた早期実装を支援する。
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