ニデックモビリティは2024年11月14日、二輪車でクラッチを操作せずにギアチェンジできる電動クラッチECU(電子制御ユニット)を開発したと発表した。
二輪車は中型以上の機種ではMTが主流で、発進/変速/停止にはクラッチ操作とギアチェンジが必要だ。電動クラッチECUはMTの二輪車のクラッチを自動制御する。開発した電動クラッチECUはライダーが任意でMTモードとATモードを切り替えることができるシステムで採用されている。ニデックモビリティがこれまでに四輪車と二輪車の多くのECUを量産してきた実績や技術力が評価されたとしている。
電動クラッチECUの設計にモデルベース開発を用いることで、試作品納入にかかる期間を通常の1年から5カ月に短縮した。設計工程での検証が可能になり、手戻りが少なくなることで開発工数の大幅な削減と品質向上が図れたとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 二輪車のMT操作を自動化する「Y-AMT」、ヤマ発が「MT-09」で採用
ヤマハ発動機は自動変速機構「Y-AMT」を開発した。2024年内に発売予定の「MT-09 Y-AMT」に搭載する。 - ホンダが二輪車用電子制御クラッチ、手動より違和感のないスムーズさ
ホンダは二輪車向けの電子制御クラッチ「E-Clutch」を発表した。 - 動力を断続するクラッチは回転してアッチッチ
運転ビギナーを悩ませるクラッチには、超過酷な動作に耐えるための工夫がたくさんだ。機能と耐久性、どちらも譲れないぞ。 - 運転を楽にするAT変速ってどうなってるの?
「面倒なことを楽にしたい!」という人間らしい欲求をかなえる機構がAT。だけどその機構はとても複雑だ。 - スズキが新型変速機「オートギヤシフト」を開発、インド向け新型車に搭載
スズキは、新型の変速機「オートギヤシフト」を開発した。「マニュアル変速機と自動変速機の利点を両立した」(同社)という。2014年2月にインドで開催される「デリーオートエキスポ2014」において、オートギヤシフトを搭載した新型車を公開する予定である。 - 二輪車メーカー4社で水素エンジンを共同研究、「内燃機関残したい」
カワサキモータース、スズキ、ホンダ、ヤマハ発動機は小型モビリティ向けの水素エンジンの基礎研究を行う「水素小型モビリティ・エンジン技術研究組合」を設立する。