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ヤンマーデザインは3.0へ、「本質デザイン」と「柔和剛健」でさらなる進化:車両デザイン(3/3 ページ)
ヤンマーホールディングスが、次世代ヤンマーデザインの“ありたき姿”を視覚化した「YANMAR PRODUCT VISION(YPV)」をはじめとするブランド/デザイン戦略について説明。併せて、YPVに基づくコンセプト農機「YPV-L」などを展示する「YANMAR DESIGN みらいのけしき展」を報道陣に先行公開した。
農機の「YPV-L」と建機の「YPV-C」はキャビンとHMIを共通化
コンセプト建機のYPV-Cは、機械質量3.5トンクラスで後方超小旋回が可能なショベルとなる。YPV-Lと同様にマルチパワートレインで、足回りはクローラーではなく片側4輪/両側8輪のエアレスタイヤを用いる。これにより公道走行が容易になる。建機も電動化が求められているが、搭載するバッテリー容量に対して稼働時間が短いことが課題になっている。YPV-Cでは、自走式バッテリー車で必要なタイミングで自動給電することを想定している。
また、YPVのプラットフォーム化の思想に基づき、キャビンは農機であるYPV-Lと共用できるようになっている。そしてキャビンと同様にYPV-LとYPV-Cで共用することを想定しているのが、大型ディスプレイを用いた直感的なHMIであるYPV-Hだ。
YPV-Sは、新たなマリンライフを提案するフォイリングセイルボートだ。これまで蓄積してきた舶用技術やノウハウをベースに、揚力で船体を浮かび上がらせるフォイリングや風力によるセイリングを組み合わせて自然力を最大限に活用し、動力から船上での過ごし方までをデザインしている。
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