燃費を競うカーレース大会にカーボンニュートラル燃料クラスを新たに設置:脱炭素
ホンダは、1Lのガソリンで自動車の走行距離を競う燃費競技「Honda エコ マイレッジチャレンジ2024」に、新たにカーボンニュートラル燃料クラスを置き、10月12日、13日に全国大会を開催した。
ホンダは2024年10月15日、1l(リットル)のガソリンで自動車の走行距離を競う燃費競技「Honda エコ マイレッジチャレンジ2024」に、新たにカーボンニュートラル燃料クラスを置き、10月12日、13日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで全国大会(第43回 本田宗一郎杯)を開催したと発表した。
同大会は、ホンダのスーパーカブ50などに使われている4ストローク50ccエンジンをベースに、手作りのマシンで学生から一般の方までが参加して燃費効率を競う大会。ホンダは、同大会においても、今回新たに植物由来のバイオマスを原料としたカーボンニュートラル燃料を使用することで、これまで以上に環境負荷を低減させる大会を開催した。
今回の導入に先行して、前年度の全国大会では2チームによるエキシビション走行を実施した。カーボンニュートラル燃料になじみのない参加者を対象とした講座や参加者の間での意見交換の場を設け、若い世代における環境意識醸成とカーボンニュートラル燃料の周知や理解を促す活動に取り組んだ。今後は、電動クラスの設置も検討する。
同大会の実際の競技では、決められた時間で規定周回数(距離)を走行し、消費した燃料の数量から「燃費」を計算して、その燃費性能の高さを競う。各チームは、技術力や斬新なアイデアを駆使し、マシンの形状や設計、走行方法など、燃費を上げるためにさまざまな要素において効率向上を目指す。1981年に始まった同大会は、本年で43回目を数え、これまでのべ1万5000チーム以上が参加している。
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