ニュース
2030年の量産車での採用に向けて、自動運転システムの共同開発を開始:自動運転技術
ティアフォーと日立Astemoは、自動運転システムの共同開発を開始した。ティアフォーは、日立Astemoのレファレンスシステムを活用し、自動運転システム開発キットの次世代プロジェクトを進める。
ティアフォーは2024年10月17日、日立Astemoと自動運転システムの共同開発を開始したと発表した。2030年の量産車での採用を目指す。
ティアフォーは、自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware」を基盤とした自動運転システム開発キット「Open AD Kit」の仕様策定やレファレンス実装を進めている。
今後は、同キットのクラウドネイティブ仕様を拡充することで、SOAFEEに準拠したSDVアーキテクチャに基づいた自動運転システム開発をサポートする計画だ。
また、日立Astemoは、車両全体の設計を鑑みたシステム開発の基盤となるレファレンスシステムの開発を進めている。加えて、クラウドネイティブ対応のソフトウェアアーキテクチャ開発にも取り組んでいる。
今回の協業により、ティアフォーは日立Astemoが開発するレファレンスシステムを活用。Open AD Kitの次世代プロジェクトを進める。
また、開発中の自動運転システム向けの機械学習基盤やエッジAI(人工知能)モデルの仕様をOpen AD Kitに導入し、日立Astemoのレファレンスシステムと連携する予定となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 相鉄バスの新型自動運転バスに見る可能性、レベル4技術は鉄道に応用できるのか
2019年から自動運転バスの実用化に取り組んできた相鉄バスだが、2024年に入ってから新たなスタートを切った。新型自動運転バスの実証実験の内容について紹介するとともに、これらの技術を鉄道に応用する可能性を検討してみたい。 - 自動運転バスで映像伝送や無線通信の先端技術を検証
NTTコミュニケーションズなど9社は先端通信技術と路車協調システムによって自動運転バスを走らせる実証実験を開始する。 - HDマップの提供フォーマットを20種類に拡大
ダイナミックマッププラットフォームは、同社製の高精度3次元地図データ(HDマップ)の提供可能ファイルフォーマットを20種類に拡大した。自動運転以外の用途にも展開し、より広い分野での利用を促進する。 - 世界初、新幹線にドライバーレス運転を導入へ
JR東日本は、世界で初めて新幹線にドライバーレス運転を導入する。上越新幹線での導入を皮切りに、北陸新幹線、東北新幹線に順次拡大する。ドライバーレス運転の技術開発の促進により、世界の鉄道をリードしていく。 - 車両搬送ロボットに関連する基幹特許の国内登録を完了
三菱重工機械システムは、自動車を自動的に運搬する車両搬送ロボットに関する基幹特許2件の国内登録を完了した。完成車自動搬送や自動バレーパーキングの分野で競争優位性を高める。 - 自動運転向け生成世界モデルを開発
チューリングは、自動運転向け生成世界モデル「Terra」を開発した。現実での物理法則や物体間の相互作用などを理解し、動画としてリアルな運転シーンを出力できる。同社発表によると日本初だという。