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ロボの使用済み人工筋肉をおしゃれなバッグでアップサイクルリサイクルニュース

ファッションブランドのCRAFSTOは使用済みゴム人工筋肉(ラバーアクチュエーター)をアップサイクルした部品を用いたバッグを開発した。

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 ヘリテッジが運営するファッションブランドのCRAFSTOは2024年10月23日、東京都内で記者会見を開き、ブリヂストンの社内スタートアップのソフトロボティクス ベンチャーズが販売しているソフトロボットハンド「TETOTE(てとて)」の使用済みゴム人工筋肉(ラバーアクチュエーター)をアップサイクルした部品を用いた「CRAFSTO×ブリヂストンソフトロボティクスコラボ ベンチャーズ トライアングルバッグ」を開発したと発表した。同バッグはCRAFSTO浅草橋本店(東京都台東区)などの店頭やECストアで同月から販売されている。

実証施設のイメージ
「CRAFSTO×ブリヂストンソフトロボティクスコラボ ベンチャーズ トライアングルバッグ」。ブラックタイプ(左)とダークブラウンタイプ(右)[クリックで拡大]

TETOTEの指で使用されたゴム人工筋肉を持ち手で活用


ヘリテッジ 代表取締役の久保順也氏

 今回のバッグは、持ち手の骨組みにTETOTEの指で使用されたゴム人工筋肉をアップサイクルした部品を採用している。使用済みゴム人工筋肉の金具部分も活用している他、持ち手をツイードテープでデザインすることにより街中でも目立つアイキャッチアイテムに仕上げた。ヘリテッジ 代表取締役の久保順也氏は「バック本体の取り付け部分と接続するために、使用済みゴム人工筋肉の金属部分に穴を開ける加工は苦労した。加えて、使用済みゴム人工筋肉を持ちやすい持ち手とするために加工で湾曲させている」と話す。

TETOTEの指で使用されたゴム人工筋肉
TETOTEの指で使用されたゴム人工筋肉[クリックで拡大]

 バッグ本体の外装にはバイオレザー「CORN BIO HAM LEATHER」を採用している。CORN BIO HAM LEATHERは、ポリウレタン樹脂の一部にとうもろこし由来のバイオ原料を使用した繊維やリサイクルポリエステルから成る基布を用いて、ジメチルホルムアミド(DMF)フリーで製造されたバイオレザーだ。内装には再生PETボトル繊維生地「ECOPET」を採用している。

 バッグ本体のカラー展開はブラックとダークブラウンの2色。持ち手のカラーはブラックのタイプが青で、ダークブラウンのタイプはオレンジとなってる。

 いずれもサイズは24.5(横幅)×22.5(縦幅)×1.5(最大厚み)cmで、重さは約213g。価格は2万4800円(税込み)となっている。久保氏は「CRAFSTO×ブリヂストンソフトロボティクスコラボ ベンチャーズ トライアングルバッグは、TETOTEの使用済みゴム筋肉の供給量に応じて生産する必要があるため限定品として販売している。当社は環境負荷を低減するアパレル製品の開発に注力しており、今回の取り組みもその一環だ。アップサイクル品をただ活用するだけでなく少量生産で長く使用してもらえる製品とすることが大事だと考えている」と語った。

TETOTEとは?

 TETOTEは搭載された4つの指により、柔らかいものや硬いもの、大小さまざまなサイズ、形状/重さのものをつかめるソフトロボットハンドだ。現在は製造現場や物流倉庫での試験導入が進められている。

握手するTETOTE
握手するTETOTE[クリックで拡大]
握手するTETOTE
フォトセッション。左から、ヘリテッジ 代表取締役の久保順也氏、ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズ CEOの音山哲一氏[クリックで拡大]

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