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丸物の切削加工サービスで、焼き入れの硬度指定や部分指定が可能に:メカ設計ニュース
ミスミグループ本社は、機械部品調達AIプラットフォーム「meviy」にて、切削丸物を対象に「真空焼き入れ」「高周波焼き入れ」「焼き入れ硬度指定」の提供を開始した。
ミスミグループ本社は2024年10月7日、機械部品調達のAI(人工知能)プラットフォーム「meviy(メビー)」にて、丸物の切削加工(切削丸物)を対象に「真空焼き入れ」「高周波焼き入れ」「焼き入れ硬度指定」の提供を開始した。
これまでmeviyの切削丸物は、「ズブ焼き入れ」に対応してきた。ユーザーから、用途に応じた焼き入れ硬度の指定や耐摩耗性がより高い真空焼き入れの指定、部分的な焼き入れなどの要望が多くあったことから、システムを開発し、焼き入れのための体制を整備して、焼き入れのバリエーションと機能を強化した。
真空焼き入れは、真空環境で加熱後、急速に冷却する熱処理方法の1種で、金属の耐久性や硬度を向上させる。大気中で加熱するズブ焼き入れと比べ、酸化や表面の劣化を低減できる。
高周波焼き入れは、金属部品の特定の部分だけを高周波を用いて焼き入れする熱処理方法で、必要な部分のみを硬化できる。
焼き入れ箇所の指定や硬度指定に対応したことにより、これまでは調達できなかった、硬度と靭性の両立が必要な駆動部品などもmeviyで手配可能になった。
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