廃盤部品や新規部品の開発に対応する製造プラットフォームを発表:メカ設計ニュース
3D Printing Corporationは、設計から納品までをワンストップで安全かつスムーズに提供する製造プラットフォーム「Taiga」を発表した。廃盤部品の再生産や新規部品の開発、複雑形状の部品製造に対応する。
3D Printing Corporationは2024年10月2日、設計から納品までをワンストップで安全かつスムーズに提供する製造プラットフォーム「Taiga」を発表した。供給元がなくなった部品の再生産や多品種少量生産などに対応する。
Taigaは、発注者であるユーザーと受注者をつなぐWebサービスだ。同社によると、既に200社以上の企業が利用しており、その半数近くが廃盤部品の再生産や製造方法の最適化を目的に同サービスを活用している。
高度なセキュリティ対策を導入しており、不正アクセスや情報漏えい、データの改ざんといったリスクを軽減するほか、データのプライバシーも確保する。セキュリティ対策の1つ「トレーサビリティー」は、設計から納品までの全工程を詳細に追跡可能で、問題が発生した際の原因特定までの時間を削減できる。
同サービスでは、複雑な形状の部品や新規部品を製造するに当たり、板金やCNCフライス、レーザー、旋盤、切削、3Dプリンティングなどに関する豊富な経験を有するエンジニアや技術者が、最適な設計と製造方法を提案する。
プロジェクトメンバー全員で会話ができるチャット、2D図面などのデータをリアルタイムで共同編集できる場も提供。効率的な製造、スムーズな検品につなげる。
アップロードされた2D図面、スクリーンショット、部品の写真、PDFなどのデータは、ペン、ハイライト、タイピング、チャット機能を使用して、プロジェクトメンバー全員がリアルタイムで編集可能だ。コメント機能により図面上にコメントを残せるため、変更内容や提案事項を記録できる。
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