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全固体電池の研究開発棟が完成、大型のドライルームやプレス機などを完備:研究開発の最前線
ケミトックスが、全固体電池の研究/開発を行う施設として山梨県北杜市で建設を進めている北杜甲斐駒先端研究所が2024年9月30日に完成する。
ケミトックスは2024年9月9日、全固体電池の研究/開発を行う施設として山梨県北杜市で建設を進めている北杜甲斐駒先端研究所が同月30日に完成すると発表した。
北杜甲斐駒先端研究所は、第9回事業再構築補助金を用いて建設が進められている全固体電池の研究/開発拠点で、延べ床面積は450m2となり、甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳を眺望できる環境にある。
同研究所内には、全固体電池の製造に必要な幅15×奥行き10mの大型ドライルームの他、大型プレス機、大型コンマコーター機などを備え、全固体電池の試作に対応。これらの設備を活用し、大量生産につなげるための研究開発をスピードアップする。
なお、全固体電池の試作/性能評価を行うこの事業については、現在同社で行っている太陽電池やリチウムイオン電池の試験/評価業務の経験を生かし、2026年中の事業化を目指す。
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