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ワコールが国内5工場を2工場に集約、福岡工場はリライエンスに譲渡工場ニュース

ワコールホールディングスは、連結子会社であるワコールマニュファクチャリングジャパンの生産拠点を長崎と福井の2工場に集約し、福岡工場の譲渡と、熊本工場、新潟工場の操業停止を決めたと発表した。

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 ワコールホールディングスは2024年8月26日、連結子会社であるワコールマニュファクチャリングジャパンの生産拠点を長崎工場(長崎県雲仙市)と福井工場(福井県坂井市)の2工場に集約し、福岡工場(福岡県久留米市)の譲渡と、熊本工場(熊本県上天草市)、新潟工場(新潟県新潟市)の操業停止を決めたと発表した。

 ワコールホールディングスでは、2023年11月に中期経営計画を全面的に見直し、抜本的な構造改革を行う方向性を示している。その一環として、国内外の生産拠点の中長期的なあるべき姿について議論を重ねてきたが、将来的な市場セグメントごとの需要予測とブランドポートフォリオ戦略に照らし合わせた結果、競争優位性の高い海外工場の生産比率を高める一方で、国内工場については細かい技術品質(高難度、小ロット)や納期(リードタイム)などの強みをより生かせる形に再編を進めることを決めた。

 ワコールホールディングスでは、国内の5つの工場で主に国内市場向けのブラジャーや高価格帯インナーウェアを製造している。今後は、これを長崎工場と福井工場の2工場に集約し、製造品種などを再編することで、生産事業の効率的な運営と、モノづくりを支える人財の育成、技術力や生産能率の向上につなげていく。

 福岡工場については、製造事業およびこれに関連する一切の事業と資産をリライエンスに譲渡する。リライエンスは、補正下着やインナーウェア、スポーツ、介護衛生用品などの受託製造を行っており、製造リソースがそのまま生かせる。譲渡価額については公表していない。福岡工場の従業員は75人いたが、2024年8月末に説明を実施し、転籍を希望する場合は、譲渡先で雇用が維持されるとしている。

 熊本工場と新潟工場については、2025年1月末をめどに操業を停止する。これを踏まえ、両工場の従業員(合計229人)については、存続工場への異動あるいは希望退職者の募集を行う。

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