ロックウェルがリニア搬送システムの新シリーズ、多様なアプリケーションに対応:FAニュース
ロックウェル オートメーション ジャパンは、新たなリニア搬送システム「iTRAK 5750」シリーズの販売を開始した。コンベヤー方式より生産性が向上し、多様なアプリケーション要件に合わせた設計と調整ができる。
米国Rockwell Automationの日本法人ロックウェルオートメーションジャパンは2024年8月6日、新たなリニア搬送システム「iTRAK 5750」シリーズの販売を開始した。インフィールドカバー付きで侵入防御IP66に準拠し、ステンレススチールレール設計で垂直、水平、90度の取り付けに対応する。
新システムはリニアモーター駆動の採用により、従来のコンベヤー方式で使われていた機械部品や複雑なリンク機構は不要だ。メンテナンスの負担軽減により生産性が向上するとともに、直線および曲線トラックなど多様なアプリケーション要件に合わせた設計と調整ができる。
ユーザーフレンドリーなソフトウェア設定がシンプルな制御を推進し、Rockwell Automationソリューションとのシームレスな統合により、ロボットなどの周辺機器と最適な通信と同期が可能。Gビットイーサネット通信に対応し、アプリケーションコードマネジャーおよび機械メーカーライブラリ内の再利用可能なコードコンテンツを提供する。
衝突防止やゼロ圧力運搬を含む高度な統合安全機能、搬送装置の自動追跡機能、拡張性の高いモーターモジュールと搬送装置(ムーバー)を備える。最高速度は秒速5m、最大システムサイズは64論理区画およびムーバー128個、モーターのサイズは50mmか100mm、搬送装置サイズは50×50mm、50×100mm、100×50mm、100×100mmとなっている。
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