安川電機がジェイテクト製PLCとのバス接続に対応するマシンコントローラー:FAニュース
安川電機は、マシンコントローラー「MPX1000」シリーズの新製品「MPX1012J」の販売を開始した。ジェイテクト製PLCとのバス接続に対応し、PLC込みのシステムとして採用する装置の性能と付加価値の向上に貢献する。
安川電機は2024年7月25日、マシンコントローラー「MPX1000」シリーズの新製品「MPX1012J」の販売を開始した。ジェイテクト製PLC(プログラマブルロジックコントローラー)とのバス接続可能モデルとなる。
新製品は、従来モデル「MPX1310」の優れたモーション処理性能、豊富な制御可能軸数といった機能と性能面を継承する。また、ジェイテクト製PLC「TOYOPUC-Nano 10GX」との親和性を高めており、PLC込みのシステムとして採用する装置の性能と付加価値の向上に貢献する。
ジェイテクト製PLCのベースモジュールへ直接装着することで特殊モジュールとして動作し、アプリケーションプログラムを組まなくてもCPUモジュールとシームレスなデータ交換ができる。「MP3300 CPU-301」比でモーション処理性能は8倍向上し、高速モーションネットワークMECHATROLINK-4を介して最大64軸のサーボドライブの同期制御ができる。
同社の「MP2000」「MP3000」シリーズとはユーザーアプリケーション互換を継続し、MECHATROLINK通信をMECHATROLINK-IIIへ切り替えることで、MP3000シリーズからの置き換えが容易になった。
I/O製品の「SLIO I/O」対応のため、リモートI/Oとして分散配置できるほか、2ポートあるEthernetを汎用Ethernet通信とEtherNet/IP通信として使用できる。各種通信プロトコルはメッセージ通信に対応しており、ユーザーアプリケーション不要で簡単に利用できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 落としても自分で拾う、内蔵カメラを持つ新型協働ロボットが野菜をカゴ詰め
安川電機は「第8回 スマート工場EXPO」において、「MOTOMAN NEXTシリーズ」の協働ロボットを参考出展し、野菜のカゴ詰めデモンストレーションを披露した。 - 安川電機が新型コントローラー発売、セルを統合制御して変種変量生産に対応
安川電機は、セルを統合制御するYRMコントローラー「YRM1010」の販売を開始した。装置や産業用ロボットなどで構成されるセルの統合的な制御に加え、同期性の高いデータのリアルタイム収集とフィードバックができる。 - MECHATROLINK-4は2回線、安川電機が最大128軸を同期制御するマシンコントローラー
安川電機は、新マシンコントローラー「MPX1000」シリーズを発表し、第1弾として「MPX1310」の販売を開始した。従来の「MP3300 CPU-301」に比べて処理性能が8倍向上している。 - 高速、高効率でデータ収集できるMECHATROLINK-4対応バスカプラ
安川電機は、高速モーションネットワーク「MECHATROLINK-4」に対応した「MECHATROLINK-4バスカプラ」を発売した。従来の「MECHATROLINK-IIIバスカプラ」に比べ、1伝送周期あたりの取得可能なデータサイズが約1.7倍になった。 - 安川電機が自律ロボットで下膳作業を自動化、食品仕様のスカラロボットも
安川電機は「FOOMA JAPAN 2024」において、自律ロボット「MOTOMAN NEXTシリーズ」を用いた下膳作業の自動化デモンストレーションなどを披露した。 - アイキューブメカトロニクスで“課題解決型”提案を加速、安川電機の2024年
安川電機は市場環境の変化に対応した堅実な対応を進めながらも、新たなモノづくりコンセプトを実現するさまざまな製品やソリューションを次々に形にしている。2024年の見通しについて安川電機 代表取締役社長の小川昌寛氏に話を聞いた。