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目指すは「物流のオートメーション化」、ソフトバンクロボティクスが提供するロボットソリューションものづくりDXのプロが聞く(3/3 ページ)

Koto Online編集長の田口紀成氏が、製造業DXの最前線を各企業にインタビューする本シリーズ。今回は、ソフトバンクロボティクスの高密度自動倉庫システム「AutoStore」と、部品や荷物を自動で運ぶ搬送ロボット「BellaBot 工業用モデル」について話を伺いました。

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Koto Online
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「物流全体のオートメーション化」を目指し、ソリューションの提供を

田口 例えば将来的に、AutoStoreとBellaBot 工業用モデルの連携の可能性などはあり得るのでしょうか。

 メーカーがそれぞれ異なりますし、現時点で具体的な構想があるわけではありませんが、ピッキングと運搬という点で、相性はとてもいいと思います。トータルな効率化が実現できるので、将来的な可能性はあるかもしれないですね。

田口 2024年6月19日から東京ビッグサイトで開催される、「ものづくりワールド東京」にも出展なさると伺いました。

 はい。多くの製造業の方もいらっしゃる展示会なので、物流のみならず、いろいろな用途に活用可能なAutoStore、BellaBot 工業用モデルを是非見ていただければと思っています。また、9月には国際物流総合展にも出展します。

田口 物流事業に参入した貴社として目指す姿、具体的な物流の理想像というのはあるのでしょうか。

 当社として目指しているのは、「物流全体のオペレーションの自動化」です。ただ、一足飛びにそこを目指すのではなく、段階的にやっていく必要があります。その中で、現時点ではAutoStoreやBellaBot 工業用モデルといった、最適な自動化と人間のオペレーションを組み合わせたソリューションを提供しています。今後も常に新しい技術に取り組み、究極的には、例えば「人がいない倉庫」などを実現していきたいですね。そこに向け、ポートフォリオを常に増やし、さまざま要求に対応可能なソリューションを生み出していきたいと思っています。


物流全体のオペレーションの自動化を目指す

略歴

岡 六月氏

ソフトバンクロボティクス ロジスティクス事業統括 ロジスティクス事業本部 事業推進統括部 事業開発部 部長

前職では、国内製造メーカーや外資系3PLで生産計画、ERPの導入や物流サービスの営業といったサプライチェーンの上流から下流までの一連の業務を経験。その際、AGVと共同で倉庫サービスを提案したことをきっかけに、労働人口が減少する日本において、人による作業がメインの従来の物流オペレーションから、自動化に大きなパラダイムシフトが起こると感じ、ソフトバンクロボティクスに入社。

現在は、主に国内の事業開発および事業企画を担当。高密度自動倉庫システム「AutoStore」を主軸とした自動化ソリューションの提案・販売やマテリアルハンドリング機器の企画・設計・導入、自動化ソリューションに関するコンサルティング業務などに従事。その他、パイプライン強化の為のパートナー連携やデジタルマーケティングも担当している。□□□□

照井 英之氏

ソフトバンクロボティクス Food DX事業統括 FoodDX事業本部 営業部西日本室 室長

前職では医療機器メーカーに所属し、西日本を中心に、医療機関や介護施設に向けて営業担当として業務を担っていた。また、産学連携の歩行ロボット事業にも携わり、マーケティング業務やプロダクトのローンチ責任者を経験。ロボットの普及活動をする中で、医療だけではなくさまざまな領域でロボットやAIの必要性を体感し多領域で事業展開しているソフトバンクロボティクスへ入社。現在は主に、配膳運搬ロボットを中心に飲食店や工場などの分野へ販促活動に注力している。

谷口 佑介氏

ソフトバンクロボティクス 事業推進統括プロジェクト推進本部 商品企画部商品企画課

前職では日本国内のベンチャー企業で画像解析AIのプロジェクトマネジャーを担当。そこで企画立案、開発管理、営業、カスタマーサクセスと幅広い業務を経験。

その中で避けられない労働人口減少の課題と、AIの可能性を日々実感している中、ソフトバンクロボティクスのビジョンに強く共感し入社を決意。

2020年に同社に入社し、代理店管理、カスタマーサクセスを経て、現在は商品企画を担当しており、多くの配膳運搬ロボット、清掃ロボットの新規リリースに携わっている。

田口 紀成氏

Koto Online編集長

2002年、インクス入社。3D CAD/CAMシステム、自律型エージェントシステムの開発などに従事。

2009年にコアコンセプト・テクノロジー(CCT)の設立メンバーとして参画後、IoT/AIプラットフォーム「Orizuru」の企画・開発等、DXに関して幅広い開発業務をけん引。2014年より理化学研究所客員研究員に就任、有機ELデバイスの製造システムの開発及び金属加工のIoTについて研究を開始。2015年にCCT取締役CTOに就任。先端システムの企画・開発に従事しつつ、デジタルマーケティング組織の管掌を行う。

2023年にKoto Onlineを立ち上げ編集長に就任。現在は製造業界におけるスマートファクトリー化・エネルギー化を支援する一方で、モノづくりDXにおける日本の社会課題に対して情報価値の提供でアプローチすべくエバンジェリスト活動を開始している。

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CORE CONCEPT TECHNOLOGIES INC.

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