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AMR専用設計の組み込みシステムを発売組み込み開発ニュース

アドバンテックは、AMR向け専用システム「AFE-R770」を発売する。動作温度範囲や電圧範囲の広さ、筐体サイズなどAMRへの組み込みを想定した設計で、AMRに必須となるデバイスとシームレスに統合できる。

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 アドバンテックは2024年7月11日、AMR(自律搬送型ロボット)向け専用システム「AFE-R770」の発売を発表した。動作温度範囲や入力電圧範囲(9〜36V)の広さ、筐体サイズ、耐衝撃性、静電気対策、無線による接続性など、AMRへの組み込みを想定して設計している。

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AMR用専用システム「AFE-R770」[クリックで拡大] 出所:アドバンテック

 AFE-R770は、LiDARやカメラ、IMU(慣性計測ユニット)、車両、バッテリーなど、AMRに必須となるデバイスとシームレスに統合できる。LiDARやカメラの接続用として、2.5Gビットイーサネット対応LANポートを4つ、1.5A対応のUSBポート、CANBusやCOMポート、絶縁型16ビットDIOなど、多様な外部デバイスとの接続を想定したI/Oを搭載する。

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AMR周辺デバイス接続マップ[クリックで拡大] 出所:アドバンテック

 AMRの限られたスペースに取り付けられるよう、筐体の高さを55mmに抑えた。筐体の放熱設計により、ファンレスモデルでは最大65℃、外部ファンを追加すれば最大70℃の環境で動作する。I/Oインタフェースを絶縁設計にしたことで、アースが取りにくいAMRでもノイズや静電気干渉の影響を低減できる。

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「AFE-R770」本体の前面[クリックで拡大] 出所:アドバンテック

 他に、AMRが正しい姿勢を取り、正確にトラッキングできるようにIMUをサポートする拡張機能を搭載。M.2接続のワイヤレスモジュール「AIW」シリーズと組み合わせて、高速ローミングやネットワーク信号を自動検出する機能も備える。

 同社は、初期段階でのソフトおよびハードウェアの互換性テストやドライバー、ROS環境、ユーティリティ、AI(人工知能)ツールなどをパッケージ化した「ROS2 Suite」を無償で提供している。ROS2 Suiteは、AMRの利用状況に合わせた制御パラメーターの調整やサンプルコードなどを収録しており、AMR開発に役立てられる。

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