パナソニックが頑丈ノートPCの新モデル、優れた処理能力と低消費電力を両立:FAニュース
パナソニック コネクトは、頑丈ノートPC「TOUGHBOOK」の「FZ-40」シリーズの新モデルを発表した。頑丈設計のため過酷な環境で使用でき、最新のインテルCore Ultra 5プロセッサの搭載により性能を向上している。
パナソニック コネクトは2024年6月20日、頑丈ノートPC「TOUGHBOOK(タフブック)」の「FZ-40」シリーズの新モデルを発表した。価格はオープンで、標準モデル「FZ-40EAAAXAJ」は同年7月、5G、LTE対応のワイヤレスWANモデル「FZ-40EAAACAJ」は同年10月に発売する。
新モデルは、過酷な環境で使用できる頑丈設計により、−10〜+50℃の耐高温と低温性能、IP66準拠の防塵(じん)、防滴性能、MIL-STD-810H準拠の耐振動性能を備える。また、使用環境を想定した独自の90cm落下試験(非動作時、6方向、コンクリート)を実施し、故障によるダウンタイム発生のリスクを低減する。
最新のインテルCore Ultra 5プロセッサ135H(Intel vPro テクノロジー対応)を搭載し、優れた処理能力と低消費電力を両立する。従来機種との比較では、性能を約1.3倍、グラフィック性能を約1.5倍に向上しており、作業時間の短縮により現場の生産性向上に寄する。
動画再生時で約11.5時間、アイドル時で約23時間の長時間駆動し、オプションのセカンドバッテリーを使用すると各2倍駆動が可能となる。標準16GBメモリのほか、増設メモリを追加すると最大32GBの容量となる。また、Wi-Fi 7にも対応。容易に取り外せる自動暗号化のOPAL SSDも標準装備している。
さらに、独立したNPU(Neural Processing Unit)「インテル AI(人工知能)ブースト」が、生成AIなどNPUを利用するアプリの処理速度を向上。クラウド接続が制限されるリモート環境における端末内での高速な演算処理や、高い安全性を確保しながらの端末側でのデータ分析などが可能になる。
また、豊富なオプションを追加し、必要な機能を拡張できるモジュラー構造を採用した。非接触ICカードリーダーの追加など、機器購入後の用途変更でも、同じ本体での機能追加が可能になる。故障時は故障箇所のみの交換で対応できるため、廃棄ロスの削減を通じた環境負荷の低減に貢献する。
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