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製造業向けの体験型共創ラボに、工場内物流で活用できるセンシング技術が追加:製造マネジメントニュース
パナソニック コネクトは、現場ソリューションカンパニー 名古屋オフィスにある、製造業企業向けの体験型共創ラボ「AI Inspection Lab」をリニューアルオープンした。
パナソニック コネクトは2024年6月17日、現場ソリューションカンパニー 名古屋オフィス(愛知県名古屋市)にある製造業企業向けの体験型共創ラボ「AI Inspection Lab」のリニューアルオープンを発表した。
同ラボは2022年11月、自動車メーカーを中心とした製造業などを対象に、検査工程におけるAIを活用したセンシング技術の検証の場として開設した。実際に顧客の課題となっている製品を持ち込むことができ、最短1日から検証が可能だ。
今回のリニューアルでは、従来の画像センシングに加え、聴覚や触覚のデジタル化に関するセンシングソリューション、工場内物流に活用可能なセンシングソリューションの展示を追加した。
検査工程については、参考展示に、「コネクター嵌合(かんごう)判定」と、「異音検知」を追加。コネクター嵌合判定では、嵌合時の振動を触覚センサーで検知し、その波形から正常に嵌合できたかを判定する。異音検知では、異常時の設備音を検知して設備異常を素早く検知する。
新設した工場内物流の展示では、検査前後に発生する製品の移動や保管プロセスにおけるAIを活用したセンシングソリューションを紹介する。カメラ画像で荷物のラベルを検知し、文字やQRコードを読み取る「ラベル読取」、カメラ画像からかご台車に積まれた荷物の高さを検知し、最適な積載量になるよう注意喚起する「積載量検知」を参考展示する。
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