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宇宙をかけるプリント配線板を作るOTCが鶴岡に銅めっきライン新設、自動化も着々:進化するOTCのモノづくり(3/3 ページ)
高機能プリント配線板の設計、開発、製造などを手掛けているOKIサーキットテクノロジーでは約17億円を投資して鶴岡事業所に銅めっきの新ラインを設置、その他にもさまざまな作業の自動化を進め、モノづくりを進化させている。同事業所の取り組みを追った。
4台のAMRが工場内を走行、独自設備でAOIの無人化にも挑戦
ロボットが中間板を移載する場所にもビジョンカメラが設置されている。台車は中間板のサイズごとに決まっており、作業者がロボットから移載される中間板と異なる種類の台車を置くとアラームが出る仕組みになっている。
グリグリとヌリヌリでは、1日に2000枚の中間板が処理できる。導入後、最盛期には10人近くが行っていた樹脂除去作業を自動化できただけでなく、1カ月当たり数十万円の仕損費も削減できたという。
出来上がったプリント配線板はAOI(自動光学検査装置)で外観検査を行うが、AOIへのプリント配線板の投入と排出などには人手が必要だ。そこで鶴岡事業所ではこの作業の自動化にも挑戦している。
自作したロボットを使い、プリント配線板のクリーニングからAOIへの投入、反転、再投入、排出までの一連の流れを行う。AOIのすぐ手前まではAMR(自律型搬送ロボット)がプリント配線板を台車に載せて運んでおり、作業者はステーションに届いた台車を移し替え、装置に投入するだけだ。AMRは鶴岡事業所内で現在、4台が稼働している。
鶴岡事業所では現場の課題を100カ所程度抽出し、大きな効果が見込まれるものから順に自動化、効率化に取り組んでいる。生産量が2割増加しても、現状の人員で対応できるようになることが目標だ。今後も各所で自動化を進化させていく。
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