この記事は、2024年6月17日発行の「日刊MONOist」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
サーキュラーエコノミー(循環型経済)への関心が高まる中で、製造業にも資源循環を求める声が大きくなっています。MONOistでも特集ページ「サステナブルなモノづくりの実現」などを展開してはいるのですが、なかなか一筋縄ではいきそうにないなと感じることがありました。
先週は、キヤノンのトラッキング型ラマン分光技術を用いたプラスチック選別装置の記事を掲載させていただきましたが、その中で、そのプラスチック選別装置を先行導入した資源リサイクル企業のリーテムの水戸工場を取材しました。そこで、資源リサイクルの難しさについていろいろ話を伺ったためです。
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