AI搭載の新機能で製造/メンテンナンスの生産性を向上、オラクル:製造ITニュース
オラクルは、サプライチェーンマネジメントツール「Oracle Fusion Cloud SCM」の新機能「Oracle Smart Operations」を発表した。製造やメンテナンスにおける作業の簡素化や迅速な意思決定を支援することで、生産性や品質の向上に寄与する。
オラクルは2024年3月14日、サプライチェーンのマネジメントツール「Oracle Fusion Cloud SCM(Supply Chain&Manufacturing)」の新機能「Oracle Smart Operations」を発表した。AIなどを搭載した製造向けの「Oracle Cloud Manufacturing」とメンテナンス向けの「Oracle Cloud Maintenance」を備える。
Oracle Cloud Manufacturingは、製造工場において、作業の開始や停止、必要な資材や生産工具の管理、時間の追跡、生産の例外レポートといった、日々の業務に関する情報にアクセスするための単一のUI(ユーザーインタフェース)を提供する。また、デジタル作業指示書の活用により、オペレーターや作業者は、コンプライアンスに準拠しながら複雑な組み立て作業を簡素化し、生産性や品質の向上を図ることができる。
Oracle Cloud Maintenanceでは、メンテナンス技術者が、割り当てやスキルに基づいて関連した作業に迅速にアクセスできるようにした。さらに、サービスの履歴に関するインサイトを提供し、他の従業員との連携を容易にする。単一のモバイルUIにより、全ての技術者の作業を管理できるため、メンテナンスに関する意思決定が速くなるほか、解決率や生産性の向上に寄与する。
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