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AIソリューションを拡大したマルチフィジックス解析ソフトの最新版を販売CAEニュース

サイバネットシステムは、マルチフィジックス解析ソフトウェアの最新版「Ansys 2024 R1」の販売と技術サポートを開始した。バージョンアップにより、AI対応ソリューションが拡大している。

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 サイバネットシステムは2024年4月8日、ANSYSのマルチフィジックス解析ソフトウェアの最新版「Ansys 2024 R1」の販売と技術サポートを開始した。バージョンアップにより、AI(人工知能)対応ソリューションが拡大している。

 最新バージョンでは、クリックするだけで実行できる「Ansys AI+」アドオンの「Ansys optiSLang AI+」「Granta MI AI+」「CFD AI+」が利用できる。

 Ansysソフトウェアのルック&フィールを再定義したため、どのAnsysアプリケーションを使っても解析業務の生産性が向上する。一例として、GUIに2つの新規表示テーマが追加された。従来の「クラシック」に、視認性を重視した「ライト」と、長時間利用する場合の目の疲れを軽減する「ダーク」を追加している。

ダーク、ライト、クラシックの表示テーマが利用可能に
ダーク、ライト、クラシックの表示テーマが利用可能に 出所:サイバネットシステム

 設計者向けリアルタイムシミュレーション「Ansys Discovery 3D」は、Exploreステージ(リアルタイムシミュレーション)にて、パラメータースタディをクラウド環境のGPUで計算するバースト計算に対応可能になった。10分間で1000ケース以上の膨大な設計案をまとめて評価できる。また、プロセスを自動化し、設計を最適化するソリューション「Ansys optiSLang」によって短時間で最適な設計案を導き出せる。

 流体解析ソフトウェア「Ansys Fluent」では、GPUソルバーがCoupledソルバーやスライディングメッシュなどにも対応。より高速に計算負荷の高い解析を実行できる。

車体周り流れ解析におけるCPU利用時とGPU利用時のスピード比較例
車体周り流れ解析におけるCPU利用時とGPU利用時のスピード比較例 出所:サイバネットシステム

 フォトニクス解析ソフトウェア「Ansys Lumerical」のソルバーの1つであるFDTDソルバーは、マルチGPUに対応。例えば微粒子散乱解析の計算時間が、CPUを1とした場合にGPUは最大28倍高速化するなど、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)環境での計算の拡張性が大幅に向上している。

FDTDによる微粒子散乱解析の計算時間の比較
FDTDによる微粒子散乱解析の計算時間の比較 出所:サイバネットシステム

 安全分析ツール「Ansys medini analyze」では、デジタル安全管理機能「Ansys Digital Safety Manager」を提供する。安全とサイバーセキュリティのための複数のプロジェクトを同時進行で管理できる。

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