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高度なユーザーエクスペリエンスを導入した「Ansys 2024 R1」発表CAEニュース

Ansysは、シミュレーションソフトウェアの最新版「Ansys 2024 R1」を発表した。カスタマイズ可能な新しいインタフェースを搭載し、アクセシビリティーとユーザーエクスペリエンスが向上している。

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 Ansysは2024年2月6日、シミュレーションソフトウェアの最新版「Ansys 2024 R1」を発表した。カスタマイズ可能な新しいインタフェースを搭載し、アクセシビリティーとユーザーエクスペリエンス(UI)が向上している。

 最新版では、業界や物理場に依存しないAI(人工知能)対応ソリューション「Ansys SimAI」を追加。AIをマルチフィジックスシミュレーションの結果を活用してトレーニングし、パフォーマンスを向上できる。

 また、「Ansys Design Language」をアップデートし、Ansysソフトウェアのルック&フィールを定義したことで、全てのAnsysアプリケーションの生産性が向上した。設計モードとして、従来と同様の「Classic Mode」、視認性と美観を向上する「Light Mode」、暗い環境での眼精疲労を軽減する「Dark Mode」を搭載する。

「Ansys 2024 R1」のユーザーインタフェースモード
「Ansys 2024 R1」のユーザーインタフェースモード。左から「Dark Mode」「Light Mode」「Classic Mode」 出所:Ansys

 3Dシミュレーションソフトウェア「Ansys Discovery」の新機能として、Discovery UIから直接クラウド接続されたバースト計算機能をサポートした。AIのトレーニングに使用できるデータセットを提供しながら、大幅にデザイン空間の探索とイノベーションを加速できる。

 β版を発表したクラウド対応の生成AIであるAnsys SimAIは、過去のシミュレーション結果を使用し、数分以内に新しい設計の性能を確実に予測する。同じくβ版のAIバーチャルアシスタント「AnsysGPT」は、24時間365日のカスタマーサポート向けにトレーニングを受けている。

 AI対応の新製品「Ansys AI+アドオン」は、AIを使用したマルチフィジックス機能によりシミュレーションを強化。「Ansys optiSLang AI+」「Granta MI AI+」「CFD AI+ソリューション」が利用可能になり、新UIでは、クリックするだけでこれらを使用できる。

 騒音や振動、ハーシュネス(NVH)マルチフィジックスシミュレーションのワークフローでは、パフォーマンスが5〜50倍向上した、音響専用のメッシングワークフローにより、シミュレーション用の複雑な形状を準備する時間を最大12分の1に短縮した。Webベースの「Ansys Digital Safety Manager Web」では、統合ツール「Ansys medini analyze」の安全、サイバーセキュリティプロジェクトの計画、監視、検証を一元化する。

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