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雪国まいたけの原価管理システムを5カ月で構築 計算精度も向上:製造IT導入事例
雪国まいたけは、東京証券取引所市場第一部への上場申請を機に、JFEシステムズの原価管理システム「J-CCOREs」を導入した。同システムにより、月次決算を実際原価計算で行えるようになり、決算業務の効率化を実現した。また、原価内訳の可視化により原価計算の精度も向上した。
JFEシステムズは2024年4月10日、同社の原価管理システム「J-CCOREs」を雪国まいたけが導入し、5カ月という短期間でシステム構築した事例を公表した。
雪国まいたけは、東京証券取引所市場第一部(現プライム市場)への上場申請を機に、国際会計基準(IFRS)での農業会計における原価計算の精度向上を目的として、同システムを導入。2019年10月度から本稼働している。
同システム採択の理由について、上場審査スケジュールに合わせて短期間で稼働可能なこと、従来の原価計算方式が継承できること、また将来的に計画原価の作成や差異分析、原価シミュレーションなどの機能拡張が可能なことなど。
システム導入後は、月次決算を実際原価計算で行えるようになり、決算業務の効率化を実現した。また、原価計算の属人化を解消した他、工程別、品目別、工場別などの原価内訳を可視化することで、原価計算の精度向上にもつながっている。
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