ポータビリティ性を高めたラップトップ型汎用超音波画像診断装置:医療機器ニュース
GEヘルスケア・ジャパンは、ラップトップ型汎用超音波画像診断装置「LOGIQ e Smart」の国内販売を開始した。従来機の特徴を継続しつつ、軽量化や機能強化を図ったハイエンドモデルだ。
GEヘルスケア・ジャパンは2024年4月2日、ラップトップ型汎用(はんよう)超音波画像診断装置「LOGIQ e」シリーズのハイエンドモデル「LOGIQ e Smart(ロジックイー スマート)」の国内販売を開始した。
LOGIQ e Smartは、LOGIQ eシリーズの従来機と同じく、検査室や病棟に加え、内科や外科領域などさまざまな診療科での利用を想定した、ポータブル型の超音波画像診断装置だ。
LOGIQ eシリーズの特徴となる、操作しやすい基本ユーザーインタフェース、画像の再調整が可能なRaw Dataでの管理、操作パネルへのトラックボールとキーボード採用を継承している。これに加えて機能を強化し、医療現場の課題を解決するソリューションも搭載する。
具体的には、15.6型の高精細薄型LCDモニターの採用による軽量化や、90分バッテリーの標準搭載などでポータビリティ性を高めた。また、接続可能なプローブを3本追加し、合計15本に対応可能になった。より高品質な画像を提供する。
計測をより簡便にする新機能として、3つのオプションを用意した。「Auto EF」は心尖部の画像から拡張期、収縮期を自動トレースして結果を自動算出する。「Scan Assistant」は検査手順に従ってスキャン手順をサポートする機能で、「Strain Elastography」はプローブで圧迫した組織の変形程度を色で表現する。
LOGIQ eシリーズは、2006年に提供を開始してから、これまでに世界で5万台が導入されている。
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