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日系乗用車メーカーの生産台数ランキングに大きな変動、3位がスズキ自動車メーカー生産動向(3/3 ページ)

日系自動車メーカーの生産が回復を見せる中、ダイハツ工業の認証不正によりランキングに大きな変動が起きている。乗用車メーカー8社の2024年1月の世界生産台数は、マツダとダイハツを除く6社が前年実績を上回り、8社合計では12カ月連続で増加した。

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マツダ

 小差で三菱自に及ばなかったのがマツダだ。1月のグローバル生産台数は、前年同月比7.3%減の9万1010台と5カ月ぶりに減少した。国内生産を停止したダイハツを除くと唯一の前年割れだった。主力の国内生産が同18.1%減の5万3665台と大幅に減少したことが響いた。5カ月ぶりのマイナスだった。半導体不足の解消は進んだものの、「CX-8」などSUVモデルの生産切り替えを実施したことが要因だ。車種別では主力の「CX-5」は同4.5%増だったが、「マツダ3」は同15.1%減と低迷した。輸出も同16.8%減と伸び悩んだ。

 国内が落ち込んだ一方で海外生産は好調だ。前年同月比14.3%増の3万7345台と7カ月連続で前年実績を上回った。中国は、2023年4月に一汽乗用車への生産委託を終了したが、新型車「CX-50」の純増で伸長。米国工場も2直化により大幅な伸びを見せた。

スバル

 スバルの1月のグローバル生産台数は、前年同月比50.7%増の7万5713台と12カ月連続で増加した。8社で最も高い伸びを見せた。前年1月が半導体不足の影響で低水準だった反動が表れた。主要拠点の国内生産は同47.7%増の4万5027台と2カ月ぶりに増加した。輸出も同8.5%増と3カ月ぶりにプラスへ転じた。唯一の海外拠点である米国生産はさらなる伸びを見せ、同55.2%増の3万686台と12カ月連続で増加した。

ダイハツ

 8社の中で最下位だったのがダイハツだ。1月のグローバル生産台数は、前年同月比49.8%減の7万708台と半減。5カ月連続で減少した。国内は認証不正問題により全ての拠点で生産を停止したため0台だった。海外生産は世界生産と同じく7万708台で、同5.6%減と3カ月連続のマイナスだった。マレーシアは同35.3%増と大幅に伸びたものの、インドネシアが好調だった前年の反動などにより同25.5%減と低迷した。

 2023年12月26日から全ての国内工場で生産を止めているダイハツだが、稼働再開の動きが出始めた。2024年2月12日から京都工場(京都府大山崎町)でトヨタの受託生産車「プロボックス」と、マツダ「ファミリアバン」、同月26日からはダイハツ九州大分工場(大分県中津市)で「ミライース」「ハイゼットカーゴ」など10車種の生産を再開した。3月には18日から滋賀工場(滋賀県竜王町)で生産する「ロッキー」およびOEM(相手先ブランドによる生産)車のトヨタ「ライズ」のガソリンモデルと、スバル「レックス」を再開。さらに同じく滋賀工場では4月10日から主力の軽自動車「タント」とOEM車のスバル「シフォン」の生産を再開する予定だ。

 また、「トール」とOEM車のトヨタ「ルーミー」、スバル「ジャスティ」についても、国土交通省から出荷停止指示が解除されており、生産再開の時期を調整している。徐々に主力車種の生産が始まり回復が見込まれる一方で、認証不正に伴う新型車の投入への影響や、ブランド毀損(きそん)による販売不振なども懸念されており、2024年のダイハツの生産は厳しい状況が続くことも予想される。

→「自動車メーカー生産動向」のバックナンバーはこちら

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