ニュース
遠隔モニタリング可能なウェアラブル心肺管理システムが米国で発売:医療機器ニュース
Analog Devicesの心肺機能測定値を取得する遠隔管理システム「Sensinel by Analog Devices」が、同社製品としては初めて米国食品医薬品局への510(k)申請が承認され、販売が開始された。
Analog Devicesは2024年3月5日、心肺管理(CPM)システム「Sensinel by Analog Devices」のFDA(米国食品医薬品局)への510(k)申請が承認され、販売を開始したと発表した。同社初のFDAの認可を受けた製品となる。
Sensinel by Analog Devicesは、非侵襲性の小型ウェアラブルデバイス。心不全などの慢性疾患を管理するために、心肺機能測定値を取得する遠隔管理システムだ。
患者自身が自宅でウェアラブルデバイスを装着し、3〜5分間心肺機能に関するデータを取得する。セルラーリンクを使用してSensinel CPMクラウドプラットフォームに自動的にアップロードされたデータは、クラウド上でSensinel CPMインテリジェントアルゴリズムを使用して詳細に分析される。
半導体事業を手掛ける同社は、センシング、測定、コンピューティングなどの分野を中心に、ヘルスケア業界における専門知識を蓄積してきた。Sensinel CPMシステムは、これまで培ってきた同社のウェアラブルバイタルサインセンシングと信号処理技術に、循環器専門医の着想を組み合わせて開発した。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- フィンランドが推進する医療と社会福祉のDX/SX戦略とイノベーション
本連載第32回、第45回、第51回、第57回、第90回、第100回で北欧全体のデータ駆動型デジタルヘルス施策を取り上げてきたが、今回はフィンランドの医療/社会福祉におけるDXやSXの動向に焦点を当てる。 - 医療器材物流アウトソーシング市場、2022年度は1250億円で堅調に推移
矢野経済研究所は、国内の医薬品、医療器材物流アウトソーシング市場に関する調査結果を発表した。同市場は堅調に推移しており、2022年度の市場規模は前年度比6.8%増の1250億円だった。 - 希少がんである神経膠腫の画像評価精度を向上させるAI技術を開発
富士フイルムと国立がん研究センターは、MRI画像から神経膠腫の疑いのある領域を精密に抽出するAI技術を開発した。神経膠腫の治療前画像を高精度に評価できるようになるため、早期発見や診断精度の向上に役立つ。 - 皮脂のRNA情報を用いて商品とサービスの開発を支援するコンソーシアムを設立
花王とアイスタイルはRNAの情報を用いて一般消費者の商品探しを支援する「RNA共創コンソーシアム」を共同で設立すると発表した。 - 胃酸分泌抑制薬の長期内服が胃がん発生リスクを高めることが明らかに
東京大学は、大規模なレセプトデータを用いた研究から、酸分泌抑制薬の1種PCABの長期内服が、ピロリ菌除菌後に発症する胃がんのリスクを高めることを明らかにした。 - 直径0.1mmの光ファイバーからなる極細径レンズレス内視鏡技術を開発
埼玉医科大学は、直径0.1mmの光ファイバー1本からなる、レンズのいらない内視鏡を開発した。これを用いて、臨床で最も重要となる、光ファイバー先端から数〜数十mmの空間領域のイメージングに成功した。