ニュース
日精樹脂工業が中国2拠点目となる射出成形機の工場開設、24時間の全自動加工も:工場ニュース
日精樹脂工業が中国浙江省海塩県で建設を進めていた射出成形機の新工場が、2024年1月より稼働を開始した。月に15台の生産能力で、電気式射出成形機「NEX」シリーズの型締力294kNと490kNの2機種を生産する。
日精樹脂工業は2024年2月13日、中国浙江省海塩県で建設を進めていた射出成形機の新工場(海塩工場)が、同年1月より稼働を開始したと発表した。2009年に江蘇省太倉市に設立した太倉工場に続く、中国2拠点目となる。
新設した海塩工場は、敷地面積が3万3226m2、建屋面積が1万4027m2となる。当面は、月に15台の生産能力で、電気式射出成形機「NEX」シリーズの型締力294kN(30t)と490kN(50t)の2機種を生産する予定だ。
また、コストダウン推進に向け、鋳物を中心に部品加工を内製化し、江蘇省太倉市の太倉工場にも供給する。そのため、工作機械4台と自動搬送装置、ラックを組み合わせたFMSラインを構築しており、24時間の全自動加工も可能にした。
同社は、市場に近い生産基地で最適機種を生産、供給するため、日本、中国、タイ、アメリカ、イタリアの拠点でグローバル生産体制を構築している。今後、各生産拠点のグローバル調達とサプライチェーンの強化に向け、海塩工場は部品供給基地としての役割も担っていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ハイブリッド式の大型射出成形機を生産する新工場、海外3拠点目
日精樹脂工業の、海外3拠点目となるテキサス工場が2018年2月26日に完成した。新工場では、米国市場で高需要が続くハイブリッド式の大型射出成形機を生産する。 - 自動車向けなどを想定、大型射出容量のハイブリッド式専用射出成形機を開発
日精樹脂工業は、熱硬化性樹脂を用いた成形部品の大型化に対応する、ハイブリッド式専用射出成形機「FWX760III-130BK」を発表した。国内最大クラスの射出容量を持ち、加熱筒設計の最適化により熱硬化性樹脂の連続成形性と熱安定性を提供する。 - 日系メーカーの新車生産は本格的に回復、コロナ禍前に届かない企業も
半導体不足などサプライチェーンの混乱で長らく低迷していた自動車生産が本格的な回復を見せている。日系乗用車メーカー8社の2023年の世界生産合計は、3年連続で前年実績を上回った。半導体不足が緩和し、国内生産や北米生産の回復がけん引した。 - パナソニックHD、欧州A2Wや中国工場省人化事業の停滞で通期見通しを下方修正
パナソニック ホールディングスは2023年度第2四半期の連結業績を発表。米国IRA法による補助金の後押しはあったものの、くらし事業、インダストリー事業、エナジー事業の変調があり、通期業績予想を下方修正する結果となった。 - 日系自動車メーカーの中国事業低迷続く、4カ月連続の前年割れ
日系乗用車メーカーの自動車生産は、半導体の供給改善が進む一方で、中国事業の低迷が続いている。 - 中国で半導体や2次電池の設備投資低迷、オムロンは2024年度以降本格回復見込む
オムロンは2023年10月27日、オンラインで記者会見を開き、同日発表した2023年度上期(2023年4〜9月)の決算について説明した。