ニュース
4K入出力向けのIPと解像度変換LSIを開発、4K60Hz画像を4つ同時に処理可能:組み込み開発ニュース
アイチップス・テクノロジーは、4K入出力向けのIPおよび解像度変換LSI「IP00C335」を開発した。画像処理向けのフレームメモリを搭載。4K60Hz入力画像で4画面オーバーレイ表示できる。
アイチップス・テクノロジーは2024年2月5日、4K入出力向けのIPおよび解像度変換LSI「IP00C335」を開発したと発表した。同月よりサンプル出荷を開始する。
IP00C335は、画像拡大および縮小回路8系統、IP変換回路4系統を採用した。また、画像入出力バスにはV-by-One HSインタフェースを用いている。さらに、画像処理向けのフレームメモリを搭載した。
これらにより、最大で4K60Hzの信号を4画像同時に処理可能となっている。PiP(1つの画面に別の画面を入れる機能)やPoP(1つの画面に別の画面を並べる機能)といったオーバーレイを4画面で表示できる。
HDR規格として、PQ方式(PQ HDR10方式)とHLG方式に準拠。カラーマネジメントは、3DLUT機能(RGBチャンネルごとの入力データを任意の出力データに変換する機能)も備えた。
また、1080p240Hzや4K120Hzといったハイフレームレートの入出力画像にも対応。本製品を複数用いることで、8K画像のPiPにも対応できる。
パッケージは、27×27mmの593ピンプラスチックBGA(ボールピッチ0.8mm)を採用した。1.1、1.2、1.8、3.3の4電源に対応している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 4K・8K映像とインタラクティブ性の融合が製造業にもたらす新たな世界
2018年12月に国内で4K・8K放送がスタートし、本格的な高解像度のテレビ放送の時代が始まった。本稿では、この4K・8K映像という新しい技術の概要や、インタラクティブ性との融合によって製造業にもたらされるであろう2020年代の新たな世界について解説する。 - 高画質で手術映像を録画する4K医用レコーダーを発売
EIZOは、手術室で使用する内視鏡や手術顕微鏡、術野カメラなどと接続し、手術映像を高画質で録画する、4Kメディカルイメージングレコーダー「CuratOR MIR-1」を発売する。 - 3Dホログラム映像を視聴できる4K液晶採用のMRディスプレイ
サンリスは、Realfiction製のMRディスプレイ「Dreamoc XL5」の日本での販売を開始した。液晶ディスプレイをフルHDから4Kにアップグレードし、正面と左右の3方向から鮮明な3Dホログラム映像を視聴できる。 - ソニーの4K対応映像制作用スイッチャーがザイリンクスのFPGAを採用
ザイリンクスのFPGAが、ソニーのライブプロダクションスイッチャー「XVS-G1」に採用された。HBMを搭載するFPGAを利用することで、XVS-G1は広色域の4K解像度や低遅延ハイダイナミックレンジでの高速処理が可能になった。 - 5G通信で4K映像を伝送できるレファレンスデザインを開発
PALTEKは、5G通信で4K映像を伝送できるレファレンスデザインを開発した。このレファレンスデザインと5G SIMカードを用いた実証実験にて、1Mbps、10Mbps、20Mbpsの画像伝送レートで安定した画像送信ができることを確認した。 - 産業分野における5Gの最大ユースケースは4K/8K映像の伝送
IDC Japanは、5G(第5世代移動通信)の産業向け画像・映像IoT市場に関する分析結果を発表した。産業分野における5Gの最大のユースケースの1つが、4K/8Kなどの高精細画像・映像の伝送だという。