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電力機器の監視/運用最適化支援をSaaSで提供、東芝エネルギーシステムズ:製造ITニュース
東芝エネルギーシステムズは、電力機器の状態監視や運用保守を支援するサービス「TOSHIBA SPINEX for Energy」のSaaS版の提供を開始した。
東芝エネルギーシステムズは2024年2月1日、電力機器の状態監視や運用保守を支援するサービス「TOSHIBA SPINEX for Energy」のSaaS版の提供を開始した。
TOSHIBA SPINEX for Energyは、同社が2019年から提供するエネルギーIoT(モノのインターネット)サービスだ。電力機器の運用保守を最適化する動きが小規模の事業者や工場にも広がっていることを受け、今回新たにSaaS版を開発した。複数のサービスをパッケージ化した「標準サービス」と「ソフトウェア部品」で構成される。なお、より幅広い顧客に提供できるよう、オンプレミス向けにも提供可能とした。
標準サービスには「リモート監視サービス」「巡視点検サービス」「点検画像AI分析サービス」「インシデント対応サービス」など8項目を用意する。ソフトウェア部品は、個別の目的や用途に応じて、気象予測や異常予兆検知などの予測/診断や、巡視点検支援、作業支援、アセット管理向けの機能などを提供する。
主なユースケースとして、複数拠点や機器の集中監視、オペレーションおよびメンテナンス支援、運用最適化などを想定している。
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