カラー印刷ができるレーザー加工機の販売を開始:メカ設計ニュース
マイクロボード・テクノロジーは、カラー印刷ができるFLUXのレーザー加工機「ador」の販売を開始した。これまでのレーザー加工機とは異なり、加工機内でカラー印刷ができる。
マイクロボード・テクノロジーは2024年1月9日、レーザー加工機メーカーFLUXが提供する、カラー印刷に対応したレーザー加工機「ador」の販売をFLUX Japanで開始した。これまでのレーザー加工機とは異なり、加工機内でカラー印刷ができる。
adorは、排煙ファンを内蔵したクローズタイプの卓上ダイオードレーザー加工機で、3種類のヘッドモジュールを搭載できる。ヘッドモジュールを取り換えることで、10Wもしくは20Wのダイオードレーザー加工機、2Wの赤外線レーザー加工機、カラー印刷機の3役をこなす。なお、赤外線レーザーとカラー印刷はオプションとなっている。
これまでのFLUXレーザー加工機と同様に、デザインの加工が可能。あらゆるフォーマットに対応した専用ソフトウェア「Beam Studio」を使用すれば、内蔵カメラで材料キャプチャーするだけで材料上にデザインを配置できる。
本体サイズは488×637×226mm、本体重量は19kg。最大1000dpiの高精細彫刻に対応する。オートフォーカス、素材焦げ軽減のエアアシストを内蔵し、非常停止スイッチも装備する。
adorで彫刻、カットできる主要な材料素材は、木材、黒アクリル、レザー、布、ゴム、セメント、石、アルミ(アルマイト加工)、ステンレス鋼、金、銀、銅、チタン、アルミニウム、鉄。対応材質厚は、三角ブレード使用時が20mm、三角ブレード不使用時が30mmとなる。また、素材によって対応するヘッドモジュールが異なる。
加工エリアは、10Wダイオードレーザーが300×430mm、20Wダイオードレーザーが290×430mm、2W赤外線レーザーが282×430mm、印刷モジュールが270×430mmとなる。
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