サステナブルを支えるオートメーションと計測、IIFES2024は約200社が出展へ:IIFES 2024
日本電機工業会、日本電気制御機器工業会、日本電気計測器工業会は記者会見を開き、「IIFES 2024」の概要を発表した。
日本電機工業会、日本電気制御機器工業会、日本電気計測器工業会は2024年1月10日、東京都内で記者会見を開き、同年1月31日〜2月2日に東京ビッグサイト 西展示棟で開催する「IIFES 2024」の概要を発表した。
地球沸騰化時代のオートメーションと計測
今回は「MONODZUKURIで拓く、サステナブルな未来」を開催テーマ、「革新を止めるな!」をキャッチフレーズとし、サステナブル、イノベーション、DX(デジタルトランスフォーメーション)を3つのキーワードを軸に、オートメーションと計測の先端技術を紹介する。
IIFES実行委員会 委員長を務める富士電機 インダストリー事業本部 情報ソリューション事業部 DX推進室 企画部 主席の石井靖氏はテーマに込めた思いについて「日本のモノづくりは技術革新とデジタル化により進化を続けている。IIFESでは、日本の成長や躍進を長く支えてきた基幹産業であるモノづくりこそが新たな未来を切り開く力であることを確信している。製造、生産などの現場に携わる方々の力が、グローバルに展開するMONODZUKURIとして、喫緊の課題である持続可能な世界を実現するために進化を継続していくという思いを込めた」と語る。
さらに石井氏は、2023年7月に国際連合 事務総長のアントニオ・グテーレス氏が記者会見の場で、「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と語ったことを引き合いに出し、「地球環境をできるだけ正常な状態に戻さないといけない。そのためにもカーボンニュートラルに取り組む必要があり、オートメーションや計測はその取り組みを支える技術だ。CO2の排出量を計測するにもセンサーが必要で、センサーは計測事業の根幹をなす。正確に計測されたデータを受けて、オートメーションは最適に機械を動かさないといけない。オートメーションや計測はサステナブルやカーボンニュートラルの基礎や土台となるものだ」と話す。
2024年1月9日時点で195社/団体が会場に、2024年1月31日〜2月16日に公式Webサイトで行うオンライン展には39社/団体が出展する。そのうち、新規出展はサイバーセキュリティ関連企業など27社/団体となっている。オンライン展では出展企業のブースにチャット機能を備え、来場者と出展者との気軽なやりとりを促進する。
リアル会場で期間中、連日行われるキーノートセッションでは、サステナブル、イノベーション、DXに取り組み、成果を上げている企業やキーパーソンが登壇する。
2024年1月31日には富士電機 インダストリー事業本部 情報ソリューション事業部長 金森重晴氏が「不確実な時代を勝ち抜く持続可能なものづくり」と題して講演。同年2月1日には、経済産業省 商務情報政策局 情報産業課 課長の金指壽氏、ルネサス エレクトロニクス 執行役員 兼 CTOの吉岡真一氏、大阪大学 大学院工学研究科 教授の森勇介氏らが国産パワー半導体の未来に関して議論する。その他、AI(人工知能)が製造業に与える影響や、ITとOT(制御技術)のデータ連携に関するセッションが予定されており、期間中に70以上のセミナーが予定されている。主催者では会場、オンライン展を合わせて5万人以上の来場者を見込んでいる。
石井氏は「リアル展では、オートメーションと計測の両分野を取り巻く最新技術を盛り込んだ製品を直に感じる体験の場を提供し、オンライン展では時間に制約を受けることなく、最新の製品ソリューション情報を提供する」と語る。
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