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医療とヘルスケア領域でマルチモーダル基盤モデルを用いた新事業を開始:医療機器ニュース
PFDeNAは、健康寿命の延伸と医療分野における社会課題解決を目指し、医療およびヘルスケア領域において、マルチモーダル基盤モデルを活用した新事業を開始した。医療、ヘルスケアのデータで訓練した基盤モデルを開発する。
PFDeNAは2023年11月28日、健康寿命の延伸と医療分野における社会課題解決を目指し、医療およびヘルスケア領域において、マルチモーダル基盤モデルを活用した新事業を開始したと発表した。
同社は、Preferred Networks(PFN)とディー・エヌ・エー(DeNA)の共同出資会社となる。PFNとDeNAの強みを生かし、医療、ヘルスケアのデータで訓練した基盤モデルを開発する。また、その基盤モデルを活用して、製薬、保険会社向けのソリューションを開発、提供する。
基盤モデルの開発では、PFNの子会社Preferred Elements(PFE)が開発するマルチモーダル基盤モデルを利用。DeNAグループが所有するデータやエビデンスを用いて、ヘルスケア領域向けにファインチューニングする。
このファインチューニングした基盤モデルをベースとし、PFNがヘルスケア関連企業向けのソリューションを開発する。具体的な開発ソリューションとして、製薬会社向けの書類業務効率化や治療効果の予測シミュレーション、保険会社向けの引き受け業務最適化、営業活動の効率化などを予定している。これらのソリューションは、PFDeNAを中心に共同で展開していく。
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