「ThinkPad」開発で実践するサステナブルなモノづくり:サステナブル設計(3/3 ページ)
レノボ 大和研究所が推進する「ThinkPad」開発における環境負荷低減、サステナビリティの実現に向けた取り組みを紹介する。
フォルダブルPC「ThinkPad X1 Fold 16」のチャレンジ
大和研究所が生み出した意欲作として注目を集めるフォルダブルPC「ThinkPad X1 Fold 16」においても、環境負荷低減、サステナビリティの実現に向けたさまざまなチャレンジが盛り込まれている。
ThinkPad X1 Fold 16は、折りたたみ可能な16.3型有機ELディスプレイを搭載するフォルダブルPCである。横向き大画面で使うランドスケープモード、縦向き大画面で使うポートレートモード、ノートPCのように使うミニクラムシェルモードなど、さまざまなシーンに適した形態での利用を想定する。
前世代モデル(13.3型)から画面サイズが大きくなった他、映像品質、サウンド、マイク性能なども向上。さらにヒンジ構造(部品点数200点以上)の進化によってきれいに折り畳めるようになり、可搬性も増している。また、付属のキーボードも改善されており、感圧クリックパッドやトラックポイントを搭載する。
環境負荷低減、サステナビリティの実現に関するポイントとしては、本体カバー表面の素材にバリスティックポリエステル(100%再生素材/ペットボトル4本分)が、着脱可能なキックスタンドの素材にクラリーノ(80%再生素材/ペットボトル0.8本分)が用いられており、「サステナビリティと持ち歩きたくなるデザインの両立を実現している」(レノボ・ジャパン 大和研究所 ThinkPadプラットフォーム 第二先進ノートブック開発 マネージャーの中村佳央氏)。
また、省エネルギー化によるサステナビリティのアプローチとして、500万画素MIPI(Mobile Industry Processor Interface)カメラとIRカメラ、内蔵AI(人工知能)チップを用いたインテリジェントなディスプレイ制御を実現。「使用環境にもよるが25%程度の電力削減効果(同社検証結果による)が見込める」(中村氏)という。
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