ニュース
機械部品調達向けAIプラットフォームが板金溶接加工サービスを開始:メカ設計ニュース
ミスミグループ本社は、機械部品調達向けAIプラットフォーム「meviy」で、新たに板金溶接加工サービスを開始した。AIが溶接箇所を自動判定し、溶接の種類と仕上げを設定するだけで即時に見積もりができる。
ミスミグループ本社は2023年11月6日、機械部品調達向けAI(人工知能)プラットフォーム「meviy(メビー)」で、新たに板金溶接加工サービスを開始した。板金部品の製作と溶接加工を対象とし、現時点では切削部品の溶接加工には対応していない。
meviyは、機械部品の3D CADデータをアップロードするだけで、AIが自動で見積もりを提供する。独自のデジタル製造システムにより、最短1日での出荷が可能だ。
今回追加したサービスでは、調達のリードタイムが長期化する傾向にある溶接加工品に対し、独自のシステムを開発。アップロードした3Dデータを基に、AIが溶接箇所を自動で判定し、溶接の種類と仕上げを設定するだけで即時に見積もりする。最短6日目に出荷でき、設計から納品までのリードタイムを従来より最大70%削減する。
鉄、ステンレス、アルミ、各種表面処理に対し、アーク溶接またはレーザー溶接が可能だ。連続溶接、断続溶接、スポット溶接に対応し、焼け取りまたはグラインダー仕上げをする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 3Dデータのみで板金溶接品の手配が可能に、「meviy」の商品がさらに進化
ミスミグループ本社は「日本ものづくりワールド 2023」に出展し、加工実演や見積もり体験、サンプル部品の展示などを通じ、機械部品調達サービス「meviy」を訴求。2023年中に対応予定の板金溶接品についても紹介した。 - 機械部品調達のAIプラットフォームを中国に展開、56種類の材質や刻印に対応
ミスミグループ本社は、機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」のサービスを中国で開始する。板金部品と切削部品(角物)に対応し、56種類の材質や刻印など、中国市場のニーズに合わせたサービスを展開する。 - ミスミ、製造業の未来を担う学生向け支援プログラムをスタート
ミスミグループ本社は、機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」に、製造業を担う教育機関向け支援プログラム「meviy for Education」を新設し、参加団体の募集を開始した。meviy利用の部品を1団体年間10万円まで提供する。 - 「時間」を創出できる機械部品調達サービス「meviy」の進化を支える3つの鍵
ミスミグループ本社は「meviyのこれまでの歩みと進化の鍵」をテーマに記者説明会を開催。同社 常務執行役員 兼 ID企業体 企業体社長の吉田光伸氏をはじめとする4人のキーマンが、機械部品調達サービス「meviy」の強みやこだわり、価値提供を加速する仕掛けやAI活用などについて紹介した。 - アルミフレーム筐体設計ソフトに安全柵のレイアウト設計機能を搭載
ミスミグループ本社はアルミフレーム筐体設計ソフトウェア「MISUMI FRAMES」の新機能として「安全柵レイアウト設計機能」を搭載した。安全柵を絵を描くように設計できるため、従来比90%以上の設計工数削減に貢献する。 - オンライン機械部品調達サービスに2D図面自動作成、ダウンロード機能を追加
ミスミグループ本社は、オンライン機械部品調達サービス「meviy」に「2D 図面 自動作成・ダウンロード機能」を追加した。3Dデータから自動で作成した2D図面をダウンロードして編集できるため、製造現場の生産性向上に貢献する。