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旭化成がリチウムイオン電池用セパレータの塗工能力を2.4倍に、日米韓の拠点増強:工場ニュース
旭化成は、リチウムイオン電池用セパレータの米国、日本、韓国における塗工能力を増強することを発表した。
旭化成は2023年10月31日、リチウムイオン電池(LIB)用セパレータ「ハイポア」の米国、日本、韓国における塗工能力を増強することを発表した。
旭化成グループでは、LIB用湿式セパレータ「ハイポア」としてポリオレフィン微多孔膜(基材膜)と基材膜の上にセラミックなどを塗工した膜(塗工膜)の2種類の製品を供給している。
今回、塗工膜の生産体制の拡充に向けた設備投資を実施することを決めた。設備投資額は約400億円で、米国ノースカロライナ州シャーロット、宮崎県日向市、韓国平澤(ピョンテク)市の3拠点で設備を増強する。増強分の塗工能力は年間約7億m2で、旭化成グループ全体の塗工能力は年間約12億m2へと増えることになる。2026年度(2027年3月期)上期から順次商業運転開始を予定しており、これにより電気自動車約170万台に相当する供給能力を備えるという。
旭化成では、今後さらに、車載用途向けLIB用セパレータの需要拡大が見込まれる北米市場と日本市場に向けた供給体制を強化するため、新たな製造拠点設立などを含む積極的な投資の検討を進めていくとしている。
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