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リチウムイオン二次電池用セパレーターの生産体制を強化、日本と米国の工場で:工場ニュース
旭化成は、リチウムイオン二次電池用セパレーターの生産設備を新設すると発表した。生産体制の強化により、同社グループのセパレーターの年間生産能力は、2021年度には2018年度末時点の2倍以上となる見込みだ。
旭化成は2019年3月14日、リチウムイオン二次電池(LIB)用セパレーターの生産体制を強化すると発表した。
多孔質膜のセパレーターは、LIBの正極と負極の間に位置し、リチウムイオンを透過させたりショートを防止したりする機能を持つ部材だ。同社はLIB用のセパレーターとして湿式膜の「ハイポア」、乾式膜の「セルガード」を製造している。
同社では約300億円を投じて、滋賀県守山市とアメリカのノースカロライナ州にある既設敷地内に、2種のセパレーターの生産設備を新設する。新規設備は2021年度上期に運転開始予定だ。
また、既存の生産設備について、生産品目や製造ラインを統廃合するなどして合理化を図り、生産性を向上する。これらの生産体制強化により、湿式膜は年間約3億m2、乾式膜は約1.5億m2と合計で約4.5億m2の能力増加が見込まれる。
同社グループの2018年度末時点におけるLIB用セパレーター年間生産能力は、約7.3億m2。これが2021年度には湿式膜が約10億m2、乾式膜が約5.5億m2の合計約15.5億m2になる見込みだ。さらに、2025年頃には、湿式膜と乾式膜を合わせて年間約30億m2の生産体制を整えるとしている。
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