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ソニーのLPWA「ELTRES」を用いた車両の位置情報管理サービスを提供開始:製造業IoT
NSWは、同社のクラウド型ソリューション「NSW-MaaSプラットフォーム」と、ソニーネットワークコミュニケーションズの「ELTRES IoTネットワークサービス」を連携させた位置情報管理サービスの提供を開始した。
NSWは2023年10月10日、同社のクラウド型ソリューション「NSW-MaaSプラットフォーム」と、ソニーネットワークコミュニケーションズ(以下、ソニー)の「ELTRES IoTネットワークサービス」を連携させた位置情報管理サービスの提供を開始した。
新たに提供する位置情報管理サービスは、物流の配達車両や工事で使用する重機などを対象とする。車両の運行管理やドライバーの運転診断、外部センサーで計測したデータの収集、分析などに活用できる。
ソニー独自のLPWA(Low Power Wide Area)通信規格「ELTRES」をベースとし、広域通信を用いて車両の位置情報を管理する。ELTRESを用いたELTRES IoTネットワークサービスは、安定通信や長距離伝送、低消費電力、高速移動体対応を特徴とし、GNSSを標準搭載している。
NSWのMaaS(Mobility as a Service)プラットフォームが提供する車両の動態管理や運転状態管理サービスと組み合わせることで、より安価で安心安全な車両管理が可能になる。
同社は今後、ELTRES端末との連携を車載端末以外でも進め、さまざまな移動体の統合管理を進めるとしている。
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