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工作機械の部品を金属3Dプリンタで内製、リードタイム減と工程集約が可能に金属3Dプリンタ

DMG森精機はAMに関する展示会「フォームネクストフォーラム 東京」において、金属3Dプリンタを活用して製作したドローバーなど実製品を展示した。

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 DMG森精機はAM(Additive Manufacturing、積層造形)に関する展示会「フォームネクストフォーラム 東京」(2023年9月28〜29日、東京都立産業貿易センター浜松町館)において、金属3Dプリンタを活用して製作したドローバーなど実製品のサンプルを展示した。


AMでコーティング直後のドローバー(左)と、後加工を終えたドローバー(右)[クリックで拡大]

 ドローバーとは工作機械の主軸に搭載される部品で、ワークを保持するチャックと、チャックを開閉させるシリンダーをつないでいる。

 DMG森精機ではこれまで、自社の工作機械に搭載する年間約8000本のドローバーを外注していた。ただ、ワークの荒加工から焼き入れ、その後の歪取り、メッキ前の仕上げ加工などの段取り替えがあった他、クロムメッキ処理だけでリードタイムが5日以上生じていた。

 会場で展示したドローバーは、切削加工とDED(Direct Energy Deposition、指向性エネルギー堆積法)方式の積層造形が1台で可能な「LASERTEC 3000 DED hybrid」を用いて製作したものだ。

 従来、ドローバーに施していたクロムメッキ処理を、AMによるM2ハイス(高速度鋼)のコーティングに置き換えている。これまで行っていた段取り替えも必要なく、1台に工程集約が可能になった。コーティング自体は1個当たり3分ほどで終わり、ドローバーの単価も50%以上削減できるという。同社の伊賀事業所(三重県伊賀市)で2024年から本格的に生産する計画となっている。

 パウダーベッド方式の金属3Dプリンタ「LASERTEC 30 DUAL SLM」で積層造形した、ロボットのハンド部分の部品も披露した。同社の自動化システムに用いるもので、AMに適した設計であるDfAM(Design for Additive Manufacturing)などで軽量化に成功している。

自動化システムのロボットに用いる部品を金属3Dプリンタを活用して製作[クリックで拡大]

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