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Over The Air技術を用いた自動車開発支援ソリューションを開発:車載ソフトウェア
ISIDは、エクスモーションと業務提携契約を締結した。Over The Air技術を用いて、次世代の自動車開発支援ソリューションの共同開発と提供を目指す。
電通国際情報サービス(ISID)は2023年9月6日、エクスモーションとの業務提携契約を発表した。無線通信を経由してソフトウェアの更新などを行うOver The Air技術を用いて、次世代の自動車開発支援ソリューションの共同開発と提供を目指す。
今回の業務提携により、エクスモーションのソフトウェア開発におけるコンサルティングやISIDの開発支援システム構築と導入までをワンストップサービスとして提供する。エクスモーションが持つソフトウェアの開発手法を、ISIDのPLM(製品ライフサイクル管理)やALM(アプリケーションライフサイクル管理)に組み込み、ソフトウェア開発向けの情報管理システムを構築する。
さらに、ソフトウェアファーストの自動車開発に向けた人材を育成する教育サービスを提供する。ISIDの設計、開発、製造分野の教育メニューと、エクスモーションのソフトウェア開発人材育成ソリューションを組み合わせ、実践的な人材育成を支援する。
自動車業界でのOver The Air技術の普及には、走行する自動車から収集した位置情報、道路標識、走行距離、ユーザー操作情報などのマスデータと、天候や地図、道路状況などの一般データを利用したサービスの構築が必要となる。両社は、さまざまなデータを活用したソフトウェア開発手法を共同で研究し、自動車開発支援に向けたソリューションとして提供する。
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